室伏広治(ハンマー投げ)

室伏選手に聞く「国際舞台で勝ちつづけるための秘訣」

今回のインタビューphoto 室伏広治さん(ミズノトラッククラブ所属)は、1974年10月8日、静岡県生まれ。父は同じハンマー投げで一時代を築いた重信氏。成田高校時代から本格的にハンマー投げを始め、中京大学卒後、'97年にミズノ?入社。合わせて中京大大学院へと進み、'98年には父の重信氏の持つ日本記録を更新し、注目を集める。'95〜'02年日本選手権8連覇中。'01年世界陸上エドモントン大会では銀メダル、'02年アジア大会では大会新記録で優勝、2連覇を飾る。
現在の自己ベストは2001年7月に記録した83m47cm。
この記録は、2001年度世界NO.1の記録でもある。

今回は、アドバイザリー契約を締結した室伏選手に独占インタビュー。
以前よりご自身のトレーニングに「アミノバイタル」を活用していたという室伏選手。国際舞台を戦い続ける精神力と、トレーニング法について伺いました。

Q: 国際大会などの大きな試合前日など、緊張感から眠れないことなどはありますか? とくに、室伏さんは周囲の期待がもっとも大きな選手ですから、精神面でも大きなプレッシャーを感じたりすることがあるのではないでしょうか?
室伏: もちろん、大会前は精神的にも高揚していることも多いので、前日に眠れないことはありますよ。でも、それほど気にしていません。周囲の期待はプレッシャーというよりも励みになります。それだけ多くの皆さんが応援しくれているということですから。
Q: でも、睡眠不足は体調に悪影響を及ぼすのでは?
室伏: 毎大会、安定した体調を維持することは無理なのです。体調も天候と一緒ですよ。でも、自分なりにベストな結果が出せるように十分準備をしてきたという自信はありますから。だから、大会ごとに自分の身体状況を冷静に受け止めて、「今の身体状況でどこまでやれるか」ということを考えるようにしています。あせっても仕方ないです。
Q:  たとえ体調がベストじゃなくてもあせらず、試合に臨むということですね?
室伏: 僕にとってのベストな結果というのは、成績の良し悪しだけじゃありません。毎試合ごとに伸びている自分を感じていくことが重要なのです。伸びていくことを感じることによって自信もついていく。また、競技は無意識で自然に、感覚に任せるほうが結果的に良い方向に向くことが経験からわかってきました。体調だって、成績だって計算づくでどうこうできるものではありませんから。
Q: シーズンオフはどのような過ごし方、トレーニングをされているのですか?
室伏:  常に新しいことにチャレンジするようにしています。今までチャレンジしたことのないトレーニングに挑戦するのです。たとえば、既存のハンマー投げ競技に求められるトレーニングだけではなく、さまざまな別メニューをトレーニングにとり入れてみたり。
Q: 基本となるトレーニングに加えて・・・・・・ということですか?
室伏: もちろんです。基本は基本としてしっかりしないと良い結果は出せません。でも、新しいトレーニングメニューで得た成果をどう自分のなかに取り込んでいくのかを考えていくことがレベルアップにつながると思っています。さまざまな人のアドバイスに積極的に耳を傾けるということも心がけています。自分の殻には閉じこもらないことですね。
Q: 9月に出場したグランプリファイナルでは、発熱をおして、堂々の一位を獲得しましたが。
室伏: 無理をおして競技を行うということは、競技選手としては良くないことはわかっています。でも、自分は陸上競技人としての責任を担っている。多くの皆さんからご声援をいただき、期待されていることは自覚しているつもりです。応援してくれる皆さんのためにも投げなければいけないと感じています。スーパー陸上の時も同じ気持ちで投げて、結果的に良い成績を残せたということです。
Q: 大会に向けてのトレーニング中は、どのような精神状態なのですか?
室伏: 練習中の意識として、自分には「力がある」と思うのではなく、「力がない」ものと思って投げています。
Q: 謙虚になるということですか?
室伏: はい。それによって技術が磨かれるのです。肉体的なことを言えば、力まないというか。全力で投げても、けっして身体は凝り固まっていないような状態で投げるようにするのです。先ほどもちょっと言いましたが、自然に身を任せるという感じですね。力まず、自然に投げることができればおのずと良い結果も出せるようになるのです。
Q: 室伏さんはご自身をどのような性格だとお考えですか?
室伏: 小さい頃から何事にも徹底的に取り組む性格でした。それは今現在まで一貫していますね。集中してひとつのことに取り組むことが好きなんですね。また『型にはまらない』性格だと思っています。この性格のおかげで、固定観念にとらわれないトレーニングをしてみよう、新しいことにどんどんチャレンジしてみよう、という気持ちを持つことができたのだと思います。こうした性格のおかげで今の自分があると思っています。
Q: 最後に、この度アドバイザリー契約をスタート致しましたが、ご自身の「アミノバイタル」に対するお考えをお聞かせ下さい。
室伏: 僕自身、「アミノバイタル」プロを日々のトレーニングに活用していますが、今やアミノ酸コンディショニングは、トップアスリートの世界では常識になりつつあります。パワートレーニングによるダメージを効率的に克服してゆかねばなりません。僕にとって、「アミノバイタル」プロは世界のトップレベルと戦っていくための必要アイテムのひとつですね。
Q: 今日は本当にありがとうございました。今後、ますますのご活躍を期待しています。
  ※文中、敬称略させて頂きました。
 
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宮城県女川町で開催された「ミズノトラッククラブ陸上クリニック」(11/4)にて、地元中高生へのハンマー投げ指導にあたる室伏選手。



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