大谷: |
前回お会いしたのは2003年1月でしたね。 |
室伏: |
そうですね、トレーニングもあれからものすごくハードなものになってきて、食事は肉を多めにするなど、たんぱく源の摂取にも気をつけています。 |
大谷: |
以前は、あまり肉を食べてなかったのですよね? 肉を500g食べると聞いて、驚きました(笑)。 |
室伏: |
肉を食べると、回復力が全然違いますね。投てきは、ハンマーの重量分(約7kg)の負荷がかかってダメージもあるわけで、次の練習につなげるためにも、そのまま放っておいたらきつくてしょうがないですね。その辺を考えながら練習していきたいと思っています。 |
大谷: |
筋肉痛を気にすることはありますか? |
室伏: |
練習は毎日やってますから、筋肉痛は起きませんね。普段と違う方法でトレーニングをしたときは起こるかもしれませんけどね。 |
大谷: |
筋肉痛になるのはカラダへの「シグナル」で、その状態から回復させたら、体力は+5%になります。ただし、それを10%アップさせようと思って負荷をかけすぎてしまうと故障につながります。適度に負荷をかけて筋肉痛になるようなシグナルを出して、回復と5%のアップを繰り返していくというやり方です。どの程度の筋肉痛がいいのかを体感しながら調整するべきですが、これ以上やってはいけないというところまで続けたら、故障につながりますから気をつけて下さいね。その辺の感覚はいかがですか? |
室伏: |
ちょっと違う観点の話になってしまうかもしれませんが、トレーニングは、カラダの使い方がすごくうまい時とそうじゃないときの差があると思っています。すごくうまくいく時は、食事の吸収もいいんですよ。逆に、カラダの使い方がうまくないときは、どうも吸収も悪いような気がします。ですから、トレーニングの内容によって、食事の量をコントロールするようにしています。
筋肉痛は、シグナルとして自分が使っているところが分かるという意味ではいいと思いますし、次の練習のことを考えてアミノ酸を摂取しています。筋肉をフルに使うと固くなりますが、翌日も練習が続けられるのは「アミノバイタル」プロによる栄養のサポートがあるからできることだと思います。 |
大谷: |
体調にあわせてアミノ酸サプリメントを飲むことをお奨めします。 |
室伏: |
充実した練習を行うために「アミノバイタル」のようにアミノ酸+糖質+ビタミンなどの配合されたものを飲んだりしています。飲むと、ほっと休まる感じがしますね。 |
大谷: |
室伏さんのような競技者にとって重要なのは十分なエネルギー補給です。またこれからやってくる夏場には、アミノ酸だけでなく、発汗による脱水症状で血液が濃くならないようにするのも大切で、練習する前に十分な水分を補給すべきですね。 |
室伏: |
大会の際には、アミノ酸と一緒によく摂るようにしています。先日の日本陸上競技選手権でも大会の途中で摂っていました。 |
大谷: |
NHKの実況中継でみましたよ。(笑) たとえば4〜5時間の練習であれば、1時間に1本くらい。2〜3リットルの水分を摂ることになるかもしれませんが、トイレに行ったとしても、水分で血液の流れをよくしておいた方がいいですね。脱水症状を水分補給で防ぎ、エネルギー切れをアミノ酸で防ぐといったように。 |
大谷: |
今年の目標は8月23日に開催される世界陸上だと思いますが、今年は向かうところ敵なしですか? |
室伏: |
そんなことないですね(笑)。みんながライバルなのですが、ハンガリーの選手やポーランドの選手など、ヨーロッパ勢の2〜3人は強敵だと思っています。今季の世界最高はわたしが保持していますが、まだシーズンがスタートして二ヶ月ですから。 |
大谷: |
パリの世界陸上だけでなく、来年に控えるアテネに向けてなお一層頑張って下さい。応援しています。 |
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※敬称略させて頂きました。 |